これから結婚式場を探そうという方は、結婚式を迎える事へのワクワク感に満ち、式場探しも楽しみにしていることでしょう。
しかし、結婚式場と一口に言っても、非常に多くの会場があります。
「どうやって結婚式場を選んだらいいのか?」というのが今抱いている疑問ではないでしょうか。
せっかくの結婚式、ふたりが気に入るだけでなく、家族・ゲストも満足できる最高の結婚式場を選びたいとは思いませんか。
今回の記事では、結婚式業界に10年以上いる筆者が、誰でも簡単に「自分にぴったりの理想の結婚式場」を選べるようにチェックポイント・注意点を徹底解説します。
ぜひ参考にしてください。
会場選びの基本:結婚式場は5種類に大別される
まず、結婚式場といっても、その中で大きく以下の5種類に分類することができます。一覧でまとめたものをまずご覧ください。
拡大して見たい方はこちら
- 専門式場
- 貸し切り型のゲストハウス
- ホテル
- レストラン
- 海外ウエディング
専門式場とゲストハウスは同列にされることが多いのですが、厳密にいうと別なものです。選ぶうえで注意すべき点も異なりますので、注意しましょう。
もしあなたが、この5つのどれで探そうと既に決めている場合は、後半の「理想の結婚式場の選び方/見学前と見学当日のチェックポイントを解説」に進んでください。
専門式場の特徴と注意点
専門式場はその名前の通り、結婚式を専門に行う施設です。
経験豊富なスタッフも多く、ふたりや家族、ゲストをサポートする付帯設備も専門施設のためしっかりしています。
結婚式費用もランクが上のホテルと比較すると安く済むことも多く、費用面でも魅力的です。
また専門式場は会場自体の個性が強いのも特徴です。会場の雰囲気が気にいればいいですが、実現したいコーディネートや雰囲気と、相性が悪い場合もたまにあるので要注意です。

※引用:八芳園公式HP
専門式場の特徴:4つ以上の複数の披露宴会場を持っていることが多い
ホテルほどではありませんが、貸切ゲストハウスとの明確な違いは披露宴会場の数といってもよいです。
同時に4つ以上の式・披露宴が挙げられることもあるため、ゲスト同士が一時バッティングすることもあります。
新郎新婦同士がばったり、ということは無いようにオペレーションが組まれています。
専門式場の注意点:パターン化された式・披露宴になることも
これはホテルでも共通ですが、歴史や経験が長いことから、フォーマット化・パターン化された結婚式になりやすいのが注意点です。
ぜひ、こうしたいという希望がある場合は見学の時点で実現可能か聞いてみましょう。
オリジナルの結婚式をしたいという想いが強い方は、完全貸切で、提案力の高いゲストハウスを探すことをおすすめします。
専門式場の注意点:宿泊施設の併設は少ない・提携ホテルの確認を
ホテルと異なり、宿泊施設が併設されている・会場に泊まれることは稀です。
ゲストに遠方からの方がいる場合、提携しているホテルがあるか確認しましょう。
専門式場の結婚式をおすすめする方
- 設備・施設が充実しているところがいい方
- ゲスト人数が80名を超えそうな方
- 年配の参列者が多く、サポートしてもらいたい方
- 照明・音響演出にこだわりたい方
- 駅からのアクセスが良いところがいい
- 凝った演出をしてみたい方
- 費用を抑えて結婚式を挙げたい方
- 授かり婚のカップル
貸切ゲストハウスの特徴と注意点
貸切ゲストハウスの特徴は、3つ以下の披露宴会場で、自宅にゲストを招くような雰囲気で、結婚式を挙げられるのが特徴です。
このコンセプトは欧米の邸宅ウエディングを元にしており、この10年ほどで一気に市民権を獲得しました。
披露宴会場の数は1~3つほどでまちまち。会場や日にちによっては、1日1件の完全貸切で結婚式を行えることもあります。
独立型のチャペルやガーデン・プールなどが併設されていることも多く、演出にも柔軟な対応ができることがおすすめポイントです。
- ホテルなどに比べて費用が安い傾向がある
- 直近の結婚式などのイレギュラーにも対応可能
なことも魅力です。
注意点としては、率直に言って「スタッフ・特にプランナー層の年齢層が若い」ことがあります。
専門式場やホテルなどは経験の長い年長のスタッフも多いのですが、場合によっては新卒数年後のようなスタッフもいるのが貸切ゲストハウスの特徴です。
自分に感性が近い・若いスタッフに提案してほしいという場合はメリットになりますが、「同い年くらいか自分より若いプランナーは不安」という方は、ベテランの担当者をつけてもらえるかを確認しましょう。
また、専門式場とともに、ホテルの手配が別途必要になります。提携しているホテルがあれば安心です。
貸切ゲストハウスの結婚式をおすすめする方
- 素敵なチャペルで式を挙げたい方
- 設備・施設が充実しているところがいい方
- ゲスト人数が80名を超えそうな方
- 直近の結婚式やイレギュラーで、柔軟に対応してもらいたい方
- 照明・音響演出にこだわりたい方
- ガーデンやプールを使った演出をしたい方
- 凝った演出をしてみたい方
- 費用を抑えて結婚式を挙げたい方
- アットホームな結婚式にしたい方
ホテルの特徴と注意点
格式やおもてなしを求める方なら、ホテルでの結婚式がおすすめです。
一流ホテルであれば、洗練された接客や当日の対応が期待できます。当然宿泊もお任せできるため、遠方からのゲストが多い場合はメリットが大きいです。
名のあるホテルなら、親御さんからの同意も得られやすいですね。
注意点としては
- 専門式場と同様、パターン化されたプランになることがある
- 他の宿泊客もあるため、貸切感はない
ということです。
パターン化された結婚式で、オリジナルな結婚式がしにくい、というのがホテルの弱点でもありました。
とはいえ、ホテル側も多様な結婚式に対応できるようになっています。
今では、外部のプロデューサー会社と提携したり、フリーのプランナーを依頼できるところも増えているので、確認してみてください。
ホテルは披露宴会場の数も多く、完全貸切という結婚式は現実的ではありません。他の宿泊客もいますので、どうしても自分たちとゲストだけで結婚式を挙げたいという方はホテルでの式は選ぶべきではないでしょう。
ホテルの結婚式をおすすめする方
- 格式やおもてなしにこだわりたい方
- 素敵なチャペルで式を挙げたい方
- 遠方からのゲストや、宿泊が必要なゲストが多い方
- 駅からのアクセスを重視する方
- 設備・施設が充実しているところがいい方
- ゲスト人数が80名を超えそうな方
- 照明・音響演出にこだわりたい方
- 凝った演出をしてみたい方
レストランの特徴と注意点
レストランは、なんといっても「美味しい料理」を最重要視する方におすすめです。
結婚式の満足度は料理によって左右される部分が多く、料理のおもてなしではレストランは安心感があります。
ゲストや友人との距離が近く、非常にアットホームな結婚式が期待できます。自然と、完全貸切の結婚式にもなります。
その一方で、注意点としては
- 結婚式専用の施設ではないため、設備・当日の案内に不満があることも
- 会場がそこまで広くなく大人数に向かない
といったことが挙げられます。
特に、レストランウエディングの実施数が少ないレストランは、婚礼担当者を立てていないことも多く、控え室や着替えなども専用の設備がないこともあります。
もしレストランにすると決めたなら、レストラン探しと並行して、ウエディングプロデュース会社を通してレストランを当たった方が、結婚式に強いレストランと出会える可能性も上がります。
また、基本的にホテルや専門式場ほどのスペースがないため、大人数の結婚式には向きません。
レストランの結婚式をおすすめする方
- 料理にこだわりたい方
- アットホームな結婚式にしたい方
- 会場を貸切にしたい方
- ゲストと会話・歓談を楽しみたい方
- 凝った演出はそこまで求めない方
- 親しい友人や家族で結婚式をしたい方
- 参列人数が60名以下の方
海外ウエディングの特徴と注意点
ロケーション重視・家族での結婚式を希望なら、海外ウエディングも候補となるでしょう。
リゾートウエディングでは、青い空や海を背景に、印象的なシーンを写真に残すことができます。
新婚旅行を兼ねることができ、結婚式以外の時間も楽しく過ごせることとも魅力です。
海外ウエディングのメインはチャペルでの挙式ということもでき、雰囲気のある素敵なチャペルも多くあります。
その一方で、海外ならではの注意点もあります。
- 現地での式場下見ができない
- 招待客が限定される
といったことです。
筆者は国内だけでなく、実際に海外ウエディングの担当経験もありますが、現地のスタッフは日本よりも「おおらか」で予定通りに式が進まないこともあります。
規模の大きい海外ウエディングプロデュース会社や旅行会社を通して探すのが良いでしょう。現地でのドレス手配をどうするかの問題もあり、大手の方が安心です。
海外ウエディングを検討する方の中には、家族や親しい友人だけの結婚式にしたい、と思っている方も多く、招待客が限定されるのは大きなデメリットには見えません。
しかし、渡航費や滞在費を自分たちがどこまで負担するかも注意すべきポイントです。
海外ウエディングの結婚式をおすすめする方
- ロケーションを重視して結婚式をしたい方
- 海外ウエディングに憧れがある方
- 素敵な写真を残したい方
- 素敵なチャペルで式を挙げたい方
- ふたりや身内だけで結婚式をしたい方
- 凝った演出はそこまで求めない方
- 新婚旅行と一緒に式を挙げたい方
理想の結婚式場の選び方/見学前と見学当日のチェックポイントを解説
ここまで、結婚式場を5つのタイプに分け、特徴と向いている方をお伝えしてきました。
自分はどの会場のタイプにするか、イメージがついた方も多いのではないでしょうか。
この章では、あなたにぴったりの結婚式場を選ぶための、具体的なポイントを徹底解説します。
式場見学前と見学時で分けてお話しします。
見学前に見るべきポイント:結婚式場検索サイトの活用法
あなたが、どの結婚式場のタイプにするかを決められたら、いよいよ会場を検討する段階に入ります。
会場を探すのは、やはり【ゼクシィネット】
などの、結婚式場検索サイトを活用するのが一番です。
式場情報の中で、あなたにぴったりの会場を探すために見るべきポイントは3つです。
結婚準備マニュアル
実際に、図解でご紹介しましょう。
(1)ウエディングプランで注目するべきポイント
これは、【ゼクシィネット】
の会場ページですが、ウエディングプランがいくつかご紹介されています。

結論からいえば、ここに掲載されているプランは、実際の会場見学時にいくらでも変動します。
人数は変わらないとしても、オプションのプランや料理のランクで、全体の価格が大きく変わるためです。
ここに掲載されている金額で、自分が満足いく結婚式ができるかというとそうでもありません。
結婚式場からすれば、会場にきてもらってからがスタートなので「来館をうながすためのプラン」ともいえるわけです。
うのみにしすぎないようにしましょう。
(2)一番の注目は写真!加工されていることを認識すること
会場ページを見るうえで、一番わくわくするものは何と言っても「会場や演出・料理の写真」でしょう。
それは式場側も承知のうえで、多額の予算を投じて、写真で新郎新婦の心を掴むためにさまざまな工夫をします。
「明らかに嘘をつく」ことはご法度とされていますが、
- 実際に見てみると写真より古く感じた
- 写真のスケール感より狭かった
というのは、よくある話です。もちろん、写真のイメージ通りの素敵な会場も多くあります。
では、写真でピンときた会場が実際どうか、事前にチェックする方法はないでしょうか?
おすすめは「会場が更新しているブログをみること」です。
会場スタッフが、ブログにアップしている写真まで、加工・レタッチされていることは稀です。

上のように、ゼクシィなどの会場ページ「基本情報」下にスタッフブログへの入り口があります。
その会場の実際の雰囲気を掴むためにぜひ参考にしてください。
ゼクシィ・プランナーブログ(全国版)はこちらから
(3)ブライダルフェアを選ぶときは試食つきを選ぶのがおすすめ

気になる会場をある程度絞り込んでも、ブライダルフェアもたくさんあり、迷ってしまいますよね。
筆者としては、フェアを選ぶときは「試食つき」を最優先にして選ぶことをおすすめします。
ゲストが注目し、満足度を左右するのは料理だからです。これは年配の方になればなるほどこの傾向が強まります。
そして、下のようにワンプレート試食ではなく、ミニコース~コース試食を選ぶことです。
ワンプレート試食とは、実際はデザートプレートやオードブルの一品ものがほとんどです。
正直、それだけでは料理の実力を測ることは難しいですし、デザートの一品であれば大きく外れはありません。
逆に、それで「美味しくない」と思ってしまったら、その式場とはご縁がないと考えるのが良いかもしれません。
式場見学時にはここを見る!チェックポイントを徹底解説
ここでは実際に式場見学をする際、チェックするべきポイントをお伝えします。
項目は多いと思うかもしれませんが、どれも理想の結婚式を挙げるためには欠かせないポイントです。まず、一覧にまとめた図をご覧ください。
この後でそれぞれのカテゴリについて詳しくご説明しています。
拡大して見たい方はこちら
また、式場見学時に持っていけるように、PDFのデータもご用意しました。ぜひプリントアウトやスマホに落として活用してください。
(1)第一印象をチェック:外観・スタッフの印象をみる
実際、式場を訪れた際には外観の印象をまずチェックしましょう。あなたが初めて訪れる際の印象が当日ゲストが訪れる際に感じることと言っても過言ではありません。
そして、スタッフの方の応対もチェックしておきましょう。メインで案内してくれる担当者だけでなく駐車場のスタッフやドアマン、フロントのスタッフの方の対応も、当日のゲストの満足度を左右するポイントです。
(2)アクセスは良好か
駅や交通機関からのアクセスは良いか、わかりやすい場所にあるかをチェックしましょう。
当日、ゲストや家族がうまく辿り着けずに迷ってしまうような場所は要注意です。
送迎バスを無料か有料でも、手配してもらえるかどうかもチェックポイントです。
また意外に見落としがちですが、大通りに面している場合は、騒音なども気をつけて見ておきましょう。
見学時は平日で閑静であっても、結婚式当日は土日祝日で、人通りや交通量が多く騒がしい、ということがあるかもしれません。
(3)設備・サポート:お子様や授乳に対応できるか・担当者の提案レベルは高いか
ゲストや家族/親族用の待合スペースや控室はあるか、着替えやメイクをする施設はあるかを確認しておきましょう。
ゲストの中には小さいお子様がいる方や、授乳中の方がいるかもしれません。
託児所があれば理想的ですが、授乳室があるか・小さいお子様のケアをしてくれるかも要確認です。
意外と気づきませんが、複数の披露宴会場がある場合、トイレが複数あるかもチェックしましょう。
ゲスト同士が不要なバッティングをしないかどうかを判断できます。
担当者の提案レベルはどうか
結婚式場の決定にあたり、決め手とされることが多いのが担当者(人)です。
- 結婚情報サイトを見ている自分と大して変わらない知識レベルだったりしないか
- 込み入った質問や事例を聞いたときに裏に引っ込まないか
- プロデューサーなら、結婚式の担当経験が30件以上あるか
などを、ある程度経験の確かな担当者の目安とするとよいでしょう。
(4)会場:ゲストのおもてなしや当日の見映えをチェック
もっとも見学が楽しみなのが会場(挙式会場・披露宴会場)だと思います。チェックする項目も多いのでしっかり押さえておきましょう。
チャペル・披露宴会場の収容人数は希望通りか
想定より、親族などで参列人数が増える可能性があります。人数ギリギリはリスクがありますので、プラス10名~15名程度は余裕をみたいところです。
写真や映像の撮影はできるか
基本的なことですが、会場が暗すぎたりすると、ゲストも写真の撮影が思うようにできませんし、カメラマンを手配しても仕上がりが想像より暗い、ということが起こりかねません。
最近は雰囲気重視で、間接照明を多用している式場もありますが、夕方でもある程度明るいかを確認しておきましょう。
入場導線はどこか
これは、式場のスタッフの方もしっかり紹介してくれるポイントだと思いますが、時に入場口がゲストから見えにくいことがあります。
入場の場面で、ゲストに見てもらえないのは寂しいものです。複数の入場口があることが多いので、確認しておきましょう。
椅子の座り心地はどうか
二人が座るメインテーブルの椅子、ゲストが座る椅子両方を確認しておきましょう。
披露宴は2時間以上あります。遠方から来ている年配の方が疲れないかにも配慮し、座り心地は重視しておきたいものです。
メインテーブルからの景色・印象はどうか
当日、二人が座ることになるメインテーブル。そこから見える会場の印象はどうか、どんな景色が見えるかを確認しましょう。
また、披露宴中はメインテーブルでゲストの方と写真を撮ることが多いです。メインテーブルに向かって正面の景色がどうかも確認しておきたいですね。
(5)料理:ゲストの満足度を左右する重要ポイント

上でもお伝えした通り、料理は必ず試食してください。結婚式当日、ゲストの満足は料理で決まるといっても過言ではないからです。
これまで、友人や同僚、親戚の結婚式に参列した経験のある方は、おいしい料理だとテンションも上がったのではないでしょうか。
年配の方の場合は、料理を重視する度合いがより強いです。皆に喜んでもらえる結婚式にしたい、という方は試食でおいしい!と思えた式場を選ぶのが一番です。
また、ゲストの事情に配慮してくれるかも大切です。
- アレルギーに対応してくれるか
- 小さいお子様向けの料理はあるか
もチェックしましょう。
(6)衣装・ヘアメイク:先輩花嫁のドレス・メイクはおしゃれか

女性として心躍ると同時に気になるのが衣装・ヘアメイクではないでしょうか。
複数の拠点を持っている式場では、オリジナルのドレスラインをもっているところもあります。
提携しているドレスサロンの品揃えもチェックしておきたいところです。
また、ヘアメイクについては
- ゲストのヘアメイクを担当してくれるか
- ヘアメイクのセンスは古くないか
をチェックしましょう。
ヘアメイクや衣装のセンスについて手っ取り早くチェックする方法は「先輩花嫁のアルバムをチェックする」ことです。
ブライダルサロンなどに、アルバムのサンプルとして置いてあります。
そういったアルバムは、式場側でも見映えのする方として選んでいる可能性が高いです。その上で、ヘアメイクや衣装に古臭さを感じたら、その会場は残念ながら要注意です。
(7)料金:料金体系は明確か、プランに含まれるものは何か
結婚式の料金については、式場ごとにプランが異なります。見学時の見積は以下のポイントに気をつけて見ましょう。
プラン料金に含まれているものは何か
よく見積には「プラン料金」「プランに含む」と記載があります。
すべてコミコミでいくら、と提示されることも多いのですが、プランに何が含まれているのかは明確に確認すべきです。
たとえば、例を挙げると、プランに「ウエディングブーケを含む」と書いてある場合、どのブーケを注文してもプラン内ということはほぼありません。
多くの場合、ベーシックなウエディングブーケを指すことが多く、ボリュームアップやアレンジを加えるなどすると追加料金がかかります。
「結婚式の全てが叶う」といったプランであっても、希望の結婚式を叶えるためには追加費用が必要なことがあります。
逆に、専門式場やホテルの場合、プランの細かいカスタマイズがきかないことがあります。
どちらの場合でも、プランには何が含まれるのか・それぞれのアイテムのグレードは何か、面倒でも確認しておくのが吉です。
持ち込み料はかかるのか
式場によって、衣装の持ち込み料やペーパーアイテムを自作した場合の持ち込み料がかかることがあります。
たとえば、アイテムを手作りして費用を浮かせても、持ち込み料でプラマイゼロになってしまうのもない話ではありません。
衣装の持ち込み料については、お気に入りのドレスを選んでも式場提携のドレスサロンではない場合、持ち込み料の対象となる可能性が高いです。
1着ごとに持ち込み料がかかるのか、1組いくらという形態なのかも要チェックです。
ここまでご紹介したチェックポイントを再度、まとめて掲載しますね。
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最後に、式場見学にもっていくものや、式場選びで後悔しないためのポイントをプロの視点からお伝えします。
式場見学に持っていくと助かるもの
式場見学に持っていくと役立つものはいくつかありますが、荷物がパンパンになるほど持っていくのはおすすめしません。ドレスカタログなどは持っていっても使わないことが多いです。
以下のアイテムを持っていくと、式場の記録や検討に役立ちますよ。
- デジタルカメラ(簡易的なもので可/スマホのカメラでも)
- 資料を持って帰るバッグ(思っている以上に資料は大量です
- メモ帳(会場の特徴や印象を書いておく)
- 本記事で添付しているチェックシート
- 筆記用具
最低2つ以上、いくつかの式場を見て回るのがおすすめ
結論、契約をするまでに最低2つ以上の式場を見学することをおすすめします。
最近の流れでは、結婚式を挙げる人口が減るとともに、式場側もカップルを呼び込むことに大変な苦労をしています。
率直な言い方をすれば「当日契約・即決してもらうこと」に力を入れているわけです。
筆者の感覚では、数年前は式場を決定するまでに3会場ほどは見て回るのが一般的でしたが、今では2会場前後に減っているようです。
これも式場側の姿勢の変化が影響していることは想像に難くありません。
ひとつの式場しか見ないのは選択肢が狭まりますので、少なくとも2つ以上は見た方が良いでしょう。
しかし、式場選びは印象と相性の問題も大きいです。もしあなたの会場に対する印象が期待以上で、
- 直感的にここだ!と思えた
- 今回の記事で紹介するようなチェックポイントもクリアしている
のであれば、1件目に運命的な会場に出会えたといえるでしょう。
その場合、大切なのは「即決したら費用はお得にできるのか」ということです。
当然、式場としては、その日で契約をしてもらいたいので、費用面でも融通してくれることが多いです。
「今日決めていただけるならこの価格で」という提示をしてくれます。10~20万円ほど、値引きしてくれることもあります。
もしあなたの期待以上の式場で、当日契約によって費用をお得に引き出せるなら即決に乗ってもいいでしょう。
結婚式打ち合わせ・当日の担当者は同じかどうか
式場によっては、見学当日に会場を案内してくれるスタッフと、結婚式の打ち合わせ・当日の進行を担当するスタッフが異なることがあります。
なぜその会場に決めたのか?という質問には、担当者の人柄で決めた、という意見が結構な割合であがります。
その点で、あなたが見学当日の担当者が信頼できると感じ、契約しようと思ったなら、担当者が変わることでトラブルになることもありえます。
- 打ち合わせ~結婚式当日の担当者は同じ人なのか
- 異なる場合、打ち合わせ以降の担当者候補を紹介してもらえるか
確認してみるようにしましょう。契約前に引継ぎ担当者を紹介することは難しい、という返事をもらうあるかもしれません。
しかし、契約後に初対面となった場合、より信頼できる担当者で嬉しい誤算となることもある一方、反りが合わなかったときに面倒なことになります。
ぜひ「担当者が分からないと安心して決められない」といった想いを伝えましょう。
さいごに
いかがでしたか。今回の記事では、結婚式のプロである筆者が「誰でもかんたんに理想の結婚式場と出会うための選び方」をお伝えしました。
最後に、記事中でご紹介した一覧をダウンロードできるようにご用意しました。
ぜひ、今回の内容を参考に、あなたにぴったりな理想の結婚式場を見つけてください。
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